このサイトについて
世界のまちで実際に行われた取り組みを、始まった年から今までの形で記録しています。無料・広告なし・登録不要です。
なぜ作っているか
事例集は世の中にたくさんあります。ただ、そのほとんどは始まった時点で記述が止まっています。開始は報道されるのに、その後どうなったかは報道されないからです。
Terroir が追うのはそこです。収録の条件は1つだけ——最新の出典が、始まった年から3年以上あとに書かれていること。この条件があるため、「やってみた」の記事しかないものは自動的に落ちます。うまくいかなかったもの、縮んだもの、終わったものも、そのまま載せています。
誰が作っているか
個人で作っています。編者は「ええんかい」です。機関でも団体でもなく、公的な裏づけもありません。だからこそ、判断の根拠になるものを全部画面に出すようにしています——出典のURL、その本数、確かめられなかった項目、出典どうしの食い違い、収録の偏り。
資金は受けていません。掲載料も広告も課金もありません。載せる・載せないの判断に、誰かの利害が入る余地を作らないためです。
どう確かめているか
記述の正しさは3つの層で見ています。到達度は下の実数のとおりです。
| 層 | やること | いまの到達 |
|---|---|---|
| 第1層 | 取り組みの固有名詞が、各出典の本文に文字列として実在するかを機械で照合する。通らない出典は本数に数えない | 全件(公開前の検査に組み込んであり、通らないものは公開されない) |
| 第2層 | 本文を書いていない別のAIが、断定・推測・引用の区別が出典と一致しているかを見る。「〜と報じられた」を「〜した」に格上げしていないか、人の発言を事実の記述にしていないか | 240件が通過 |
| 第3層 | 第2層とは別の観点で、出典の記事本文そのものと突き合わせる。数字が出典に実在するか(桁・単位・通貨)、肩書きや組織名が出典どおりか、「確認できなかった」と書いた項目が実は出典にないか。当初の目標は全体の2割だった | 240件(全件完了) うち136件は指摘が出て、直した ほかに編者が自分の目で見たもの5件 |
正直に書いておきます。3つの層は、どれも人による確認ではありません。本文を書いているのもAIで、第2層・第3層で確かめているのもAIです。書いた側と確かめる側は必ず分けていますが、同じ種類の判断者どうしなので、同じ種類の見落としは残ります。
第3層はもともと「全体の2割を人が突き合わせる」規定でした。ただ実際には240件中5件しか進まず、動かない規定を掲げ続けるより、実際に回る検査に書き換えました(2026-09-05)。この変更で、検査の独立性は下がっています。掲げた数字を実態に合わせただけで、質が上がったわけではありません。
そしてどの層も、「出典にそう書いてあるか」は見られても、「その出典が正しいか」は見ていません。報道そのものが間違っていれば、Terroir も間違えます。おかしいと思ったら訂正を知らせてください。
何を載せないか
- 評価しません。「成功した」「起爆剤になった」とは書きません。メディアの評価は、誰がそう言ったかを添えた引用として出します
- 数字を1つに丸めません。出典どうしで数字が食い違うときは、両方を出典と年つきで並べます
- 推測で埋めません。出典から分からなかった項目は「確認できなかった」と正面に出します。他の項目から逆算もしません
- AIが作った画像は使いません。地名が一致するだけの無関係な写真も同じです
- 記事の全訳や写真の転載はしません。引用は原文15語未満・1記事1回まで。本文へのリンクを必ず張ります
- 一般の参加者の実名は書きません(公的な立場で報道されている人物は書きます)
限界
このサイトが構造的にできていないことです。
- 有名な事例に偏ります。「複数の信頼できる出典がある」を条件にすると、繰り返し紹介されてきた事例ほど残ります。本当に必要な無名の事例ほど、この条件から漏れます
- 地味に立ち消えた取り組みは拾えません。失敗は文献にならず、自治体の公式サイトからも消えます。学びが最も濃い領域が、構造的に抜けます
- 原データまで遡って検算していません。文献に書かれた数値を、出典を添えて転記しています。このサイトは出典への入口であって、検証済みデータの提供者ではありません
- ヨーロッパと日本に寄っています。アフリカ・南アジア・中東はまだ数えるほどです。これは世界の実態ではなく、探し方と、その土地の記事がネットに残っているかの差です
抜けている事例を知っていたら教えてください。どのテーマ・どの地域が空いているかを いま探している事例に出しています。
間違いを見つけたら
各記事の末尾に「この記述について訂正を申し立てる」を置いています。出典の読み違い、古くなった記述、関係者しか知りえない事実——どれでも構いません。
受け取ってから2週間以内に、直すか直さないかを返します。直した場合は、何をどう直したかをその記事に残します。
使ってよい条件
本文とデータは CC BY-SA 4.0 です。出所を書けば自由に使えます。二次利用したものも同じ条件で公開してください。写真は対象外で、それぞれの出典が権利を持ちます。