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お金を地域で回す農林水産・食25万超

ファヴェーラの使われていない斜面を菜園にし、収穫の半分を地区に配る規定をつけた

Hortas Cariocas

ブラジル / リオデジャネイロ州 / リオデジャネイロ市

ファヴェーラの使われていない斜面を菜園にし、収穫の半分を地区に配る規定をつけた
© Agência Brasil — この写真が載っている記事

開始年は西暦での明記が出典に無い(2014年の記事は「8年前」、2026年の記事は「約20年前」に創設としており、逆算は一致するがその西暦自体は出典にない)。2014年に市内30か所と報じられ、2026年には84か所になった。2023年の論文は2007年から2019年の生産効率を測り、2012年と2016年に山があったとしている。

何をしたか

リオデジャネイロ市が、ファヴェーラの使われていない土地を菜園にし、そこで採れたものの配り方まで規定にした。アジェンシア・ブラジルは2014年、同じ性格の菜園が市内に30か所あり、市が始めた Hortas Cariocas によるものだと書いている。目的は都市農業をうながし、質のよい食べものを手の届く値段で、とくに貧しい地区に届けることだとされる。仕組みの中心は配り方にある。生産の半分は地区の学校と、より困っている世帯に寄付することが義務づけられ、その世帯は住民組織が指名する。残りの半分は各組が売ってよく、利益は参加者で分ける。2026年3月時点では84か所になっている。

誰が始めたか

2014年の記事は、事業を考え運営しているのは市の環境部局(Secretaria de Meio Ambiente)の Julio César Barros だと書いている。同記事は事業(Hortas Cariocas)を「市が8年前につくった」とし、2026年の記事は「約20年前につくった」としている。両者を逆算すると同じ時期を指すが、西暦そのものはどちらの記事にも書かれていない。ただし畑を維持しているのは各地区の住民で、2026年の記事は「住民が維持し、市が支えている」形だとしている。受益世帯を選ぶのは行政ではなく住民組織(Associação dos Moradores)である。ひとつの菜園には世話役がいて、2014年に取材された菜園の世話役はその時点で6年間そこで働いていた。

いくらかかったか

個々の菜園・参加者への配分の内訳は、出典に書かれていない。 2023年に Ciência & Saúde Coletiva に載った論文は、生産効率の分析に使った年間投資額の表を掲載しており、2007年は20万3,794.22レアル、2019年は98万9,050.23レアルだった(2007〜2019年の13年分がある)。同論文はこの投資額の定義として、参加者への手当(ajudas de custo)と菜園の資材費(materiais de estrutura, insumos)を含む月々の合計だと明記している。ただし、事業全体としての年間投資額は分かっても、菜園1か所あたり・参加者1人あたりへの配分の内訳までは書かれていない。

金額の代わりに、出典が書いているのは収支の作り方である。生産の半分は寄付に回るため売上にならない。残る半分を各組が売り、その利益を参加者で分ける。2014年に取材された菜園の世話役は、レタス1束1レアルという値づけを挙げ、売ることより配ることの方が多いと述べている。

真似するなら最低何が必要か

出典から読み取れる最低条件は5つある。

1. 使われていない土地。 ファヴェーラの斜面など、他の用途に取られていない土地が要る
2. 市の側に、続けて面倒を見る担当部署と担当者。 2014年の記事は発案者が同じ人物のまま運営を続けていることを書いている
3. 受益世帯を選ぶ経路。 ここを行政が決めず、住民組織の指名にしている点がこの事業の形を決めている
4. 収穫の半分を地区に配るという規定。 これがあるために、菜園は売れるかどうかとは別の理由で続く
5. 残り半分の販売益を参加者で分ける約束。 世話をする人の手元に何が残るかが決まっていること

逆に、出典から確認できないのは、参加者への手当の有無と額、土地の権利関係、資材の調達方法である。真似する側はここを自分で埋める必要がある。

今どうなっているか

2026年8月時点で確認できた最も新しい記録は、2026年3月29日のアジェンシア・ブラジルの記事である。菜園は84か所あり、住民が維持して市が支えている。市の環境・気候部局によれば、2025年の生産は74トンだった。北部のサルゲイロの菜園では収穫が700kgで、2019年からは住民の集まりが、地区で知られている植物とその使い方を記録している。

生産の推移については、2023年に Ciência & Saúde Coletiva に載った論文が、2007年から2019年の生産効率を包絡分析で測り、2012年に80.21%、2016年に100.00%という2つの山があったと報告している。この論文は生産効率の測定であって、事業全体の評価ではない。

否定的な報道は、今回探した範囲では見つからなかった。

出典

  1. Hortas comunitárias se multiplicam nas comunidades do Rio — Agência Brasil(2014-09-06)
  2. Efeitos e desempenho produtivo da agricultura urbana na saúde coletiva e ambiental na cidade do Rio de Janeiro, Brasil — Ciência & Saúde Coletiva(2023)
  3. Horta comunitária reúne memória, cuidado e cidadania em favela do Rio — Agência Brasil(2026-03-29)

最終確認日 2026-08-17

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