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お金を地域で回すエネルギー・資源循環25万超

手押し車で資源ごみを集めていた人たちに電動三輪車と予約制の回収路を渡した

Re-ciclo

ブラジル / セアラ州 / フォルタレザ(2025年11月の再開時点で27地区)

手押し車で資源ごみを集めていた人たちに電動三輪車と予約制の回収路を渡した
© World Resources Institute — この写真が載っている記事

2020年に回収者の研修と自転車の配布から始まり、2022年9月に5地区で本格運用に入った。2024年9月に WRI の大賞を受けたが、2025年に資金の交付が止まって約5か月動かず、2025年11月7日に27地区で再開している。

何をしたか

ブラジル・フォルタレザ市で、手押し車で資源ごみを集めていた回収者(catadores)に電動三輪車を渡し、住民が予約した家を順に回る回収路をつくった取り組み。集めた材料は回収者の団体に渡り、エコポイントと呼ばれる拠点で選別・洗浄されてから売られる(World Resources Institute 2024年9月12日)。

2020年に研修と最初の自転車の配布から始まった(Diário do Nordeste 2025年9月23日)。2022年9月1日にムクリペで開始の催しが行われ、5地区・三輪車10台・12か月の試行に入った(ConceituAdo 2022年9月9日)。

World Resources Institute(2024年9月12日)によれば、フォルタレザには市に正式に雇われていない回収者がおよそ8,000人おり、手押し車で最大240キログラムを18時間かけて運ぶ人もいて、平均の収入は月およそ300レアル(約53ドル)だった。2023年に処理施設まで届いた資源ごみは市全体の6%である。

2024年9月25日、この事業は WRI Ross Center Prize for Cities 2023-2024 の大賞(25万ドル)を受けた。

誰が始めたか

始めたのは市の側である。 World Resources Institute(2024年9月12日)は、この事業を市政府の革新研究室(LABIFOR)が率いるものとし、新型コロナウイルスの流行下で、働けなくなった回収者を支える方法を市が探していた時期に本格的に始まったと書いている。LABIFOR はフォルタレザ科学技術革新財団(Citinova)の中にある。

元になったのは交通の賞である。 Portal Terra da Luz(2024年9月27日)と Diário do Nordeste(2025年9月23日)はどちらも、この事業がフォルタレザが2019年に TUMI(Transformative Urban Mobility Initiative)の世界都市交通チャレンジで受けた賞に由来し、ドイツの開発機関(GIZ)とラテンアメリカ開発銀行(CAF)の連携から生まれたと書いている。

設計の段階から回収者の団体が入っている。 Citinova 会長ルイス・アルベルト・サボイアは、回収者の団体が最初から制度の設計に加わっていたことがこの政策では決定的だったと述べており、市内16の回収者団体すべてと検討の場を持ったとされる(World Resources Institute 2024年9月12日)。

民間も入っている。 2022年の本格運用は、市と iFood の協力協定にもとづき、スタートアップの SOLOS が運営を担う形で始まった(ConceituAdo 2022年9月9日)。実施の担当はその後変わり、2025年11月の再開は保全・公共サービス局(SCSP)が行っている(Portal Terra da Luz 2025年11月7日)。

いくらかかったか

事業費の総額は、参照した6本のどこにも書かれていない。 分かるのは断片である。

- 開始時の元手:2019年のTUMI賞に伴い、市は三輪車の購入・防護具など事業実施に必要な物品の元手として100万レアルを受け取った(Diário do Nordeste 2025年9月23日)
- 賞金:2024年9月25日、実業家スティーブン・M・ロスから25万ドルの大賞が渡された(World Resources Institute 2024年9月25日)
- 民間からの収入見込み:2022年の開始時、iFood との連携によって回収者におよそ37万レアルの収入が生まれると見込まれていた(ConceituAdo 2022年9月9日)
- 回収者団体への収益:2022年9月から2024年9月27日までに集めた656トンから、回収者の団体に約60万レアルの収益が生まれた(Portal Terra da Luz 2024年9月27日)
- 回収者に渡る額:2025年11月の再開では、39人に月額最大1,500レアルの報奨と、日額24レアル(食費15レアル・交通費9レアル)の手当が出ている(Portal Terra da Luz 2025年11月7日)

集めた量は出典間で食い違っている。 2022年9月以降の累計について、World Resources Institute(2024年9月12日)は980トン(うち稼働1年目に380トン)、Portal Terra da Luz(2024年9月27日)は656トンと書いている。掲載日は15日しか離れていない。 discrepancies に並置した。

真似するなら最低何が必要か

第一に、すでにその仕事をしている人を置き換えないこと。フォルタレザにはおよそ8,000人の回収者がいて、市の廃棄物処理の実質を担っていた(World Resources Institute 2024年9月12日)。この事業は回収の担い手を新しく雇うのではなく、いまいる回収者に道具と回収路を渡している。

第二に、設計の場に団体を先に入れること。市内16の回収者団体すべてと検討の場を持ってから制度を組んでいる(同)。

第三に、運ぶ距離を短くする道具を選ぶこと。モウラ・ブラジル回収者協会の会長ラケル・シルバは、以前は1回の巡回で3〜4か所だったのが、同じ時間で10〜16か所まで回れるようになったと説明している(同)。収入が増えた理由は単価ではなく、1回で回れる件数である。

第四に、回収量を記録して、それを交渉に使えるようにすること。回収路ごとにデータを取り、回収者が自分の集めた量を把握して賃金の交渉に使える形にしている(同)。

第五に、予約の仕組みを用意すること。住民はウェブまたはアプリで日時を指定して家庭回収を予約し、回収者は住所の一覧を受けて巡回する(Diário do Nordeste 2025年9月23日)。回収路の外に住む人はエコポイントに直接持ち込む(World Resources Institute 2024年9月12日)。

第六に、契約が切れたときに何が止まるかを先に見ておくこと。この事業は2025年に約5か月止まっている。 止まったのは三輪車の台数ではなく、車両の修理と日当に充てる資金だった(Diário do Nordeste 2025年9月23日)。道具を渡す設計は、道具の維持費が切れた時点で止まる。

今どうなっているか

2026年8月時点で確認できたのは、2025年11月7日の記事までである。

受賞の翌年に止まっている。 Diário do Nordeste(2025年9月23日)は、この事業が約5か月動いていないと報じた。同紙によれば、セアラ州資源回収者ネットワークの調整役レイナ・マラは、三輪車12台が積み重ねられたままだと述べ、回収者の月収が1,200〜1,400レアルから240レアルに落ちたとしている。ロサリナ回収者協会に8年いる回収者の一人は、いまは月400〜600レアルで、材料の値段によって上下すると述べている。マラによれば、2025年2月に局との会合があり、維持費が無いので車両の使用をやめるよう助言されたという。

当事者の側の説明も同じ記事に載っている。 保全・公共サービス局(SCSP)は文書で、この事業は契約更新の手続き中であり、三輪車の回収は行っていないと答えている。同局によれば46台は回収者と18の団体・組織のもとに残っており、52人の回収者が対象である。更新の間、選別回収のトラックを1台出して、集めた材料を団体に渡しているとしている。

2025年11月7日に再開した。 Portal Terra da Luz(2025年11月7日)によれば、SCSP がこの日に事業を再開し、39人の回収者が直接の対象となった。対象は27地区で、回収は月曜から金曜の9時から16時30分である。SCSP 局長アブレウ・マシャドは、この事業がごみを機会に変える新しい考え方を示すものだと述べている。

受賞時の説明と、その後に起きたことは食い違っている。 World Resources Institute の報道発表(2024年9月25日)は、この事業が「非公式の労働者を市の職員に変えた」と書いていた。一方 Diário do Nordeste(2025年9月23日)が伝えたのは、資金の交付が2025年4月で切れた時点で回収者の収入が落ちたという事実である。 参照した6本の中に、この2つの記述の関係を説明したものは無い。

出典

  1. Com expectativa de coletar 350 toneladas de resíduos, Re-ciclo facilita descarte de recicláveis em Fortaleza — ConceituAdo(2022-09-09)
  2. E-Bikes Power a Recycling Revolution in Fortaleza, Brazil — World Resources Institute(2024-09-12)
  3. RELEASE: Re-Ciclo Wins Grand Prize in 2023-2024 WRI Ross Center Prize for Cities — World Resources Institute(2024-09-25)
  4. Prefeitura de Fortaleza vence Prêmio WRI Ross Center for Cities com o projeto Re-ciclo — Portal Terra da Luz(2024-09-27)
  5. Projeto de coleta seletiva por aplicativo feita por catadores de Fortaleza é suspenso — Diário do Nordeste(2025-09-23)
  6. Meio Ambiente: Programa Re-ciclo é retomado em Fortaleza com bonificações e atendimento a 27 bairros — Portal Terra da Luz(2025-11-07)

最終確認日 2026-08-19

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