Terroirすべての記録このサイトについて探している事例

空間をひらく農林水産・食25万超

いつでも引っ越せる畑を空き地に作り、10年の攻防のすえ土地を確保した

Prinzessinnengärten

ドイツ / ベルリン州 / ベルリン(フリードリヒスハイン=クロイツベルク区モーリッツ広場)

いつでも引っ越せる畑を空き地に作り、10年の攻防のすえ土地を確保した
© taz — この写真が載っている記事

この記録の出典は単一の媒体によるものです。

2009年に州有の空き地で始まり、2012年には残り1年の猶予しかない状態が報じられた。2013年に借地契約を勝ち取ったが2018年末で切れることが2017年に伝えられ、2019年12月に助成が通って土地が確保された。

何をしたか

ベルリンのクロイツベルク、モーリッツ広場にある州有の空き地に畑を作った。taz によれば、Marco Clausen と Robert Shaw らが2009年から「遊牧民のように」この空き地に事業を立ち上げた。着想の中心は、いつでも引っ越せる畑を作ることだった。 地面に固定せず動かせる形にしておけば、土地を失っても事業は終わらない——という設計である。同紙はこの畑がやがて都市農業のshowcase(Vorzeigeprojekt)になったと書いている。

だが実際に起きたのは、引っ越しの準備ではなく土地をめぐる10年の攻防だった。2012年には「あと1年」の猶予しかない状態になり、2013年に借地契約を勝ち取ったものの、それは2018年末で切れるものだった。2019年12月、助成が通って土地が確保された。

誰が始めたか

taz は、州有の空き地に事業を立ち上げたのは Marco Clausen と Robert Shaw らだと書いている。2017年の記事では Clausen が Geschäftsführer(運営責任者)として発言している。行政の事業ではなく、民間の側が公有地の使い方を提案して始めた形である。

出典からは、法人の形態、区や州との契約の詳細、参加する市民の数は確認できない。

いくらかかったか

借地料や整備費そのものは、今回の出典には金額として書かれていない。分かるのは2019年の助成額だけである。taz によれば、州(R2G連立)はこの畑とヴェディングの Himmelbeet の2事業に合わせて2年で60万ユーロの助成を決めたが、それぞれの取り分(内訳)はまだ決まっていなかった

金額以上に分かるのは費用の性格である。この事業の最大のコストは土地であり、しかもそれは買うのではなく借り続けるための交渉として現れた。2013年の契約、2018年末の期限、区議会が求めた40年の地上権、そして2019年の助成。10年のあいだ、費用の問題はほぼすべて「あと何年ここにいられるか」という形をとっている。

真似するなら最低何が必要か

1. 動かせる作りにすること。 2012年の時点で猶予は1年しかなかった。地面に固定していたら、そこで終わっていた
2. 公有地であること。 民間地であれば売却で終わる。公有地だったからこそ、区議会の議決や州政府の判断という政治の経路が使えた
3. 売却計画を止める力。 2017年の記事は、公有地の売却計画が止められたことを事実として書いている。畑を作る力と、売却を止める力は別のものである
4. 期限つきで始める覚悟。 借地契約は2013年に取れたが2018年末で切れた。「取れた」と「続く」は違う
5. 次の敷地を探しておくこと。 2019年の記事は、旧墓地を使った2つ目の畑がノイケルンで営まれていることを伝えている

確認できないのは、運営の収支、参加者の人数、そして2019年に確保された土地の契約期間である。

今どうなっているか

2026年8月時点で確認できた最も新しい記録は、2019年12月5日の taz の記事で、助成が通って土地が確保され、この自由空間は残ると伝えている。taz は見出しで「自由空間は保たれる(Der Freiraum bleibt erhalten)」と書いている。

同じ2019年、taz は旧墓地を庭に開く動きを取り上げ、ノイケルンの旧墓地で Prinzessinnengärten が営まれていることを書いている。モーリッツ広場だけの事業ではなくなっている。

ただし最新の出典が7年前である。 2019年以降にこの畑がどうなったかは、今回の探索範囲では確認できなかった。2019年の記事の関連記事欄には、ノイケルンの共同菜園に区の環境担当が反対しているという別の記事の見出しも並んでおり、争いが完全に終わったとは読めない。 ただしその記事自体は今回の出典に含めていないため、中身についてはここに書けない。

出典

  1. Galgenfrist für Gartenprojekt: Grün ist die Hoffnung — taz(2012-08-23)
  2. Berliner Gemeinschaftsgärten: In der Existenz bedroht — taz(2017-11-16)
  3. Friedhöfe öffnen sich für Gartenprojekte: Totenruhe und Bio-Tomaten — taz(2019-02-12)
  4. Prinzessinnengärten in Kreuzberg: Endlich Kohl(e) — taz(2019-12-05)

最終確認日 2026-08-17

この記述は間違っていますか。受け取ってから2週間以内に、直すか直さないかを返します。

この記述について訂正を申し立てる

絞り込みや地図から探す(対話版)