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海外で学ぶ・働く若手エストニア人と国内企業をオンラインで引き合わせる「タレンド・コユ!」を、エストニア商工会議所が2010年に始めた

Talendid koju!

エストニア / 全国 / 特定の自治体に紐づかない全国向けプロジェクト(在外エストニア人と国内雇用主全般が対象)

2010年11月に始まり、2011年9月時点で目標25人中9人が帰国、2012年10月18日に27人の帰国実績を残して終了した。koda.ee(datePublished 2018年3月28日)でも終了と確認できる。

何をしたか

エストニア商工会議所(Eesti Kaubandus-Tööstuskoda)は2010年、起業家4人のグループ「RAM4」と共同で、海外で学んだり働いたりしているエストニア人の若者と国内の雇用主をオンラインで引き合わせる事業「タレンド・コユ!(Talendid koju!)」を始めた。求職者と雇用主が専用サイトtalendidkoju.eeに登録し、双方が出会う仕組みだった。事業は欧州社会基金の資金を受け、トゥーマス・ヘンドリク・イルベス大統領が後援者となった。2012年10月18日、活動開始から2年を経て終了した。

誰が始めたか

運営元エストニア商工会議所のウェブサイトにある「終了したプロジェクト」欄(datePublished 2018年3月28日)によれば、商工会議所は2010年、起業家4人のグループ「RAM4」と共同で本事業を立ち上げた。同ページによれば、RAM4の若者たちの同世代の仲間が帰国に際して助けを求めていたことと、商工会議所側が把握していた「異なる教育・経験を持つ人材」への企業需要とが、事業の出発点になったという。同ページは、パートナーとして外務省(Välisministeerium)、KLG Eesti AS、Estonian Ariの名を挙げている。

2010年11月1日付のERR News(オピニオン、Ott Tammik署名)によれば、運営チームは海外で学ぶ・働く若者への聞き取りに1年をかけ、500人を対象にした調査を行った。同記事によれば、「二度と戻らない」と答えたのは回答者の11%にとどまった。同記事は、経済問題大臣ユハン・パルツが記者会見で「これは、こうした人材を取り戻すための初めての本格的な試みだ」と述べたと伝えている。同記事によれば、この記者会見は空港で開かれた。

いくらかかったか

2012年10月18日付のERR News(「'Bring Talent Home' Draws to a Close」)によれば、事業には欧州社会基金の資金12万ユーロが充てられた。同じ金額は、2010年11月1日付のERR Newsのオピニオン記事にも「120,000-euro project」として記されている。個人の求職者側の登録・利用に費用がかかったかどうかは、参照した出典からは確認できなかった。

真似するなら最低何が必要か

出典から読み取れる、最低限必要な要素は次の4つである。

①求職者と雇用主が双方向で登録できるウェブサイト。 運営元エストニア商工会議所のウェブサイト(datePublished 2018年3月28日)によれば、事業期間中、企業と海外在住の人材が出会う場として専用サイトtalendidkoju.eeが開設された。

②着手前の当事者調査。 2010年11月1日付のERR News(オピニオン)によれば、運営チームは海外で学ぶ・働く若者500人を対象に事前調査を行い、「二度と戻らない」との回答が11%にとどまるという結果を得た上で事業を設計した。

③国の後援者による広報力。 同記事によれば、トゥーマス・ヘンドリク・イルベス大統領は本事業の後援者であり、自身もかつて国外に住んでいた経験を持っていた。

④継続的な進捗の可視化。 2011年9月28日付のERR News(経済面)は活動期間のほぼ折り返し時点で、目標25人に対し9人が戻ったという中間実績を報じ、2012年10月18日付の同媒体は、最終的に27人が戻ったという結果と、求職者の経歴743件・サイトへの1日あたり約100件のアクセスという数字を報じた。

今どうなっているか

2012年10月18日付のERR Newsによれば、事業は同日開かれた終了レセプションをもって、2年間の活動を終えた。同記事によれば、運営担当者アルトゥル・エルメ(Artur Elme)は「戻ってくるのは簡単なことではないと考えれば、この結果は良いものだ」と述べた。同記事によれば、エルメは、人々が良い給与とやりがいのある仕事を条件に帰国を望んでいたことも分かったと述べたという。

同記事によれば、イルベス大統領はレセプションで、この事業に向けられた否定的な受け止めについて遺憾の意を示し、当時の首相がこの事業を失敗した取り組みと呼んだとPostimeesが報じたことを紹介した。大統領はまた、こうした否定的な態度が、他所から来た人々への帰国意欲をそぐと述べたという。

運営元エストニア商工会議所のウェブサイト(datePublished 2018年3月28日)は、本事業を終了済みのプロジェクトとして掲載している。参照した出典の範囲では、終了後に事業が再開されたことを示す記述は見つからなかった。

出典

  1. Expats on the Edge | Opinion | ERR — ERR News(2010-11-01)
  2. Talent Flows Steadily Home, Little by Little | Economy | ERR — ERR News(2011-09-28)
  3. 'Bring Talent Home' Draws to a Close | News | ERR — ERR News(2012-10-18)
  4. Talendid Koju | Eesti Kaubandus-Tööstuskoda — Eesti Kaubandus-Tööstuskoda(エストニア商工会議所)(2018-03-28)

最終確認日 2026-09-03

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