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保健省の薬用植物研究所が、クリニック併設の薬草園を漢方観光地に育てた

Hortus Medicus

インドネシア / 中部ジャワ州 / カランガニュール県タワンマング郡

保健省の薬用植物研究所が、クリニック併設の薬草園を漢方観光地に育てた
© Kompas.com — この写真が載っている記事

2007年10月開業のクリニックは2013年に保健相が落成式を行い、2014年には国際化の方針が示された。2024年の来訪者は14,834人、2025年上半期は4,651人と報じられている。

何をしたか

中部ジャワ州カランガニュール県タワンマング郡で、保健省の医薬植物研究機関B2P2TOOTが、薬用植物園と附属クリニック「Hortus Medicus」を、科学的検証を経た漢方薬(ジャムウ)を処方する保養地に育てた。クリニックは2007年10月に開業し、2013年1月には保健相が「ジャムウ研究の家」の落成式を行った。2014年には運営側が「ジャムウ・ヘルス・ツーリズム」の開発を掲げ、国内各地に加えマレーシアやシンガポールからの患者も訪れたと報じられた。2025年時点では国立病院RSUP Dr. Sardjitoの伝統医療部門が運営し、年間1万人超が訪れている。

誰が始めたか

土地の由来は、独立戦争期の医薬品不足にさかのぼる。 detikTravel(2025年10月23日)によれば、施設の現運営責任者ウルファトゥン・ニサ氏の語りとして、1947年12月、化学者ソエタルマン氏とR.M.サントソ氏が、サントソ氏の土地に薬用植物園「Hortus Medicus」を開いたと伝えられている。同年に起きた第1次オランダ軍事行動により化学薬品・原料・医療機器が封鎖されたことが、この薬草園づくりの引き金になったとされる。最初に栽培されたのは強心薬になるジギタリスで、続いてクミスクチンとコカが栽培されたという。

現在のクリニック機能は2007年に始まっている。 detikHealth(2014年6月24日)によれば、クリニック長のダナン・アルディヤント医師は、漢方薬を科学的に検証したうえで処方する「klinik saintifikasi jamu」(通称ルマ・リセット・ジャムウ)が2007年10月に開業したと説明している。

保健省がこの施設を正式な「研究の家」として位置づけたのは2013年である。 detikHealth(2013年1月31日)によれば、保健相ナフシア・ンボイ氏は1月31日、B2P2TOOT内で「ジャムウ研究の家(Rumah Riset Jamu)Hortus Medicus」の落成式を行った。同記事は、これが保健省の持つ同種施設として最初のものであり、同時に薬用植物・ジャムウの研修棟も落成したと伝えている。ンボイ氏は式典で「Saya minta agar riset tanaman obat dan jamu diselenggarakan secara periodik(薬用植物とジャムウの研究を定期的に行うよう求めます)」と述べ、2012年時点でインドネシアの1068の民族のうち221(約20%)しか薬用植物の調査が及んでいないと指摘した。

観光地化の方針は2014年に明確になる。 Kompas.com(2014年12月11日、Tribunnewsに転載)によれば、クリニックの調整役ダナン・アルディヤント医師は「ジャムウ・ヘルス・ツーリズム」を開発する方針を語り、クリニックには国内各地に加えマレーシアやシンガポールから治療に訪れた患者もいたと述べた。同記事でB2P2TOOT所長インダ・ユニン・プラプティ氏は「Kita ingin mengangkat jamu bagaimana bisa go international(ジャムウをどう国際的な存在に押し上げられるか、それをやりたい)」と述べている。

いくらかかったか

総事業費は、参照した6本のどこにも書かれていない。 unknown_fieldsfunding_scale を申告した。

分かるのは患者が個々に払う費用である。 detikHealth(2014年6月24日)によれば、患者は受付費用として3,000ルピア、ジャムウの処方代として30,000ルピアを支払う。クリニックは平日9時から14時まで開いており、心電図・超音波検査・臨床検査室も備えるとされる。同記事でダナン医師は「Dalam sehari kita bisa menerima 150-200 pasien(1日に150〜200人の患者を受け入れられます)」と述べているが、記者が実際に訪れた際は20〜30人程度だったとも記されている。

真似するなら最低何が必要か

出典から取り出せるのは5つである。

1. 既存の政府系研究機関を土台にすること。 この施設は保健省の医薬植物研究機関B2P2TOOTの敷地内につくられた(detikHealth 2013年1月31日)。ゼロから観光施設を建てたのではなく、既にあった研究機能の上に築かれている。

2. 処方の前に科学的な検証の手順を明示すること。 detikHealth(2014年6月24日)によれば、クリニックで使うジャムウは、栽培・成分研究・動物実験による安全性と効能の確認を経てから使われる。ダナン医師は、来院する患者自身も研究の対象になっていると説明している。

3. 処方する医師に専門研修を課すこと。 同記事によれば、B2P2TOOTは年2回・各50時間の医師向け研修を開き、2014年時点で国費負担9期・自費負担1期・陸軍医師1期の計330人が研修を終えたとされる。

4. 薬草園・博物館・研修施設など複数の体験を組み合わせること。 Liputan6(2024年6月1日)によれば、施設は科学検証クリニック・研究室・薬局・博物館・シネマルーム・図書室・薬用植物の保存温室で構成されている。

5. 国際化の方針を明確に語ること。 Kompas.com(2014年12月11日、Tribunnewsに転載)でB2P2TOOT所長は、ジャムウを国際的な存在に押し上げたいと述べ、これが単なる地域医療ではなく観光資源としての位置づけであることを示している。

今どうなっているか

2026年9月時点で確認できた最新の記録は、detikTravel(2025年10月23日)のフォトストーリーである。 同記事によれば、施設は現在、国立病院RSUP Dr. Sardjito傘下の「UPF Yankestrad Tawangmangu」(伝統医療サービス部門)として運営され、保健省の認証を受けているとされる。運営側は、伝統医療にもとづく「医療ツーリズム」と、瞑想・スパ・健康的な生活習慣を軸にした「ウェルネス・ツーリズム」の両方を掲げているという。

来訪者数が具体的に報じられている。 同記事によれば、2024年の来訪者は14,834人、2025年1月から6月までは4,651人だった。国内の観光客に加え、マレーシア・日本・韓国・タイ・シンガポールから医療ツーリズムのパッケージを利用した外国人観光客もいたと伝えられている。同記事は、海外で治療を求めてきたインドネシア人がHortus Medicusでも治療を見つけられるようになることを目指しているとも述べているが、これは運営側が掲げる目標であって、達成された結果として報じられたものではない。

栽培されている薬用植物の種類数は、出典によって食い違う。 TheIndonesia.co(2021年11月24日)とLiputan6(2024年6月1日)はいずれも、タワンマング一帯で少なくとも800種類の薬用植物が栽培されていると伝えている。一方、detikTravel(2025年10月23日)は、Hortus Medicus単体では既知の薬用植物900種のうち300種を、カランガニュール・カランパンダン・タワンマングの3か所・計17.6ヘクタールで栽培していると伝えている。前者2本がタワンマング郡全体を指し、後者がHortus Medicus単体の数字である可能性があり、対象範囲が異なる可能性がある。1つに丸めず、ここに並べて記す。

否定的な報道は、今回参照した6本の中には見つからなかった。 反論・批判の探索自体は行ったが、対象となる否定的な報道そのものが見つからなかったため、併記すべき反論もない。

出典

  1. Menkes Resmikan Rumah Riset Jamu di Tawangmangu — detikHealth(detikcom)(2013-01-31)
  2. Tawangmangu, Contoh Pertama Wisata Kesehatan Jamu di Indonesia Bahkan Dunia — Kompas.com(Tribunnews.comに転載。本文末尾に「Sumber: Kompas.com」と明記)(2014-12-11)
  3. Wow, Dokter di Klinik Ini Bisa Kasih Resep Jamu untuk Obat Lho — detikHealth(detikcom)(2014-06-24)
  4. Tawangmangu, Home of Herbal Plants and Medicine — TheIndonesia.co(2021-11-24)
  5. Berkunjung ke Tawangmangu, Menjelajah Destinasi Wisata Herbal hingga Wisata Alam — Liputan6.com(2024-06-01)
  6. Menjelajahi Surga Tanaman Obat di Lereng Tawangmangu — detikTravel(detikcom)(2025-10-23)

最終確認日 2026-09-03

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