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歩けるようにする学校・公共施設25万超

2022年に学校前の空き空間を仮設の歩行者広場にする社会実験を始め、恒久化と複数校への拡大を経て、2026年に学校周辺の街路全体を対象にする段階に進んだ

piazza scolastica

イタリア / エミリア=ロマーニャ州 / ボローニャ市

2022年に学校前の空き空間を仮設の歩行者広場にする社会実験を始め、恒久化と複数校への拡大を経て、2026年に学校周辺の街路全体を対象にする段階に進んだ
© Gazzetta di Bologna — この写真が載っている記事

2022年に始まった学校前の歩行者広場化は、2023年にボロニーナ地区の別の学校でも実施されたが、開始から3年以上あとの出典は2026年のパルコ・グロッソ地区の1本のみで、その間の変化を追う記事は確認できていない。

何をしたか

イタリア・ボローニャ市で、学校前の車道を、仮設の歩行者広場に変える取り組みを、恒久化と拡大を重ねながら続けている。 Bikeitalia(2022年1月25日)は、ナヴィーレ区via ProcacciniのTestoni Fioravanti中学校前に、「ボローニャで初めて全面的に歩行者専用の piazza scolastica」ができると報じた。約300平方メートルの仮設空間で、Fondazione per l'Innovazione Urbanaが市とともに進める計画とされた。同年7月、Eco dalle Città(2022年7月5日)は、サント・ステファノ区のキエーザ・ヌオーヴァ市場とタンブローニ校の間で、初めての恒久的な piazza scolastica への転換(26万ユーロ、約700平方メートル)が市の参事会にかけられると報じた。2023年12月にはボロニーナ地区の別の学校(Federzoni校)でも新設され、2026年7月にはパルコ・グロッソ周辺で、対象を1つの広場から周辺の街路網全体に広げた段階に進んだ。

誰が始めたか

最初の計画と実施主体は、ボローニャ市とFondazione per l'Innovazione Urbanaである。 Bikeitalia(2022年1月25日)は、via Procacciniの piazza scolastica が、Fondazione per l'Innovazione Urbanaがボローニャ市とともに進める取り組みであり、EU事業EX-TRA(EXperimenting with city streets to TRAnsform urban mobility)の一環でミラノ工科大学と連携していると書いている。

学校自身と生徒も、設計段階から関わっている。 Zero(2022年4月2日)によれば、via Procacciniの piazza scolastica は「Testoni Fioravanti中学校の生徒たちが、地面の遊びや標語、案内板の制作に加わった」もので、生徒の発案から、あいさつの言葉を13言語で描く案などが生まれたとされる。

2023年の開業には、市長も出席している。 Gazzetta di Bologna(2023年12月15日)は、Federzoni校前の piazza scolastica の開業式に、市長Matteo Lepore氏、学校担当参事Daniele Ara氏、ナヴィーレ区長Federica Mazzoni氏、Fondazione Innovazione Urbana理事長Erika Capasso氏、IC5校長Daniela Tacconi氏、保護者会が出席したと書いている。

2026年のパルコ・グロッソの事業は、EU事業のもとで複数の主体が組んで進めている。 Sesto Potere(2026年7月14日)によれば、市とFondazione IU Rusconi Ghigiが、Centro Antartideと協力し、EU事業REALLOCATEの枠組みで実施した。グラフィックデザインはストリートアーティストのRise the CatがUrbanUtopiaと組んで手がけ、施工はDoc Creativityが、市の技術部局・Fondazione IU Rusconi Ghigiと調整して行ったとされる。

いくらかかったか

総事業費は、参照した5本のどこにも書かれていない。 unknown_fieldsfunding_scaleを申告した。

分かるのは、1件分の費用だけである。 Eco dalle Città(2022年7月5日)は、キエーザ・ヌオーヴァ市場とタンブローニ校前の恒久化事業の費用を26万ユーロと明記している。同記事は、この費用に建物の断熱改修(省エネ想定8万5千kWh/年、CO2換算1万6,632kg/年)も含まれるとしている。

規模を示す数字はある。 via Procacciniの仮設広場は約300平方メートル(Bikeitalia、2022年1月25日/Zero、2022年4月2日)、キエーザ・ヌオーヴァ市場前の恒久広場は約700平方メートル(Eco dalle Città、2022年7月5日)。via Milanoやvia di Vincenzo(Federzoni校)、パルコ・グロッソの各事業の面積や費用は、参照した出典に記されていない。

真似するなら最低何が必要か

第一に、恒久化の前に、仮設で12カ月試すこと。Bikeitalia(2022年1月25日)とZero(2022年4月2日)によれば、via Procacciniの piazza scolastica はベンチや球体状のコンクリート製ベンチ、木製プランターなど仮設の資材で構成され、12カ月の使用状況を踏まえてから恒久的な設計に進むとされた。評価はFondazione per l'Innovazione Urbanaが前後の観察・モニタリングという形で担った(Bikeitalia、同)。

第二に、その学校の生徒自身を設計に関わらせること。Zero(2022年4月2日)によれば、地面の遊びや標語、案内板のデザインはTestoni Fioravanti中学校の生徒の発案にもとづき、生徒自身が広場づくりの作業にも加わった。

第三に、気候変動対策を単体の緑化で終わらせず、舗装・排水・断熱まで組み込むこと。Eco dalle Città(2022年7月5日)によれば、キエーザ・ヌオーヴァ市場前の事業は、アスファルトを透水性舗装に置き換えてヒートアイランド対策を図り、樹木を新たに植え、隣接する校舎の断熱改修まで同じ事業の中で行った。

第四に、恒久化のあとも協働協定(patto di collaborazione)で学校・地区に手入れを分担させること。Gazzetta di Bologna(2023年12月15日)によれば、Federzoni校前の piazza scolastica では、複数の学級がナヴィーレ区との協働協定にもとづき、菜園花壇の手入れや自作の案内板づくりを分担している。

第五に、1つの広場で終わらせず、対象を周辺の街路網に広げること。Sesto Potere(2026年7月14日)によれば、パルコ・グロッソ周辺の事業は、対象を学校前の一点から、周辺の複数の通り(via Erbosa・Gobetti・Cristoforo da Bologna・Manin)に拡張し、歩行者専用の張り出し(penisole pedonali)や時速20キロの速度制限、バリアフリー化までを一体で行った。

今どうなっているか

2026年8月時点で確認できたのは、2026年7月14日の記事までである。

取り組みは、単発ではなく複数の地点に広がっている。 参照した5本から開業が確認できるのは、via Milano(先行事例として言及)、via Procaccini(2022年)、ボロニーナ地区via di VincenzoのFederzoni校前(2023年)、パルコ・グロッソ周辺(2026年)の少なくとも4つの地点である。これに加え、サント・ステファノ区のキエーザ・ヌオーヴァ市場前でも2022年7月時点で恒久転換の計画が市の参事会にかけられると報じられていたが、実際に開業したことを示す出典は確認できていない。市内の piazza scolastica の総数がその後どう推移したかも、参照した出典のどこにも書かれていない。

2026年の事業は、対象の単位そのものを広げている。 Sesto Potere(2026年7月14日)によれば、パルコ・グロッソ周辺の事業では、Fondazione IU Rusconi Ghigiが今後、住民の意見をアンケートや対話集会で集め、その結果をもとに市が将来の構造的な介入の有効性を評価するとされている。同記事は、市のCittà 30構想の第2段階として、主要な出入口付近に速度抑制用のベルリン式クッション(cuscini berlinesi)を近く設置するとも書いている。

縮小や撤退を伝える記述は、参照した5本の中には無い。 ただし、いずれの記事も、実施された個々の広場に対する周辺住民や自動車利用者の反応までは扱っていない。

制度としての位置づけは、Città 30構想に組み込まれている。 Gazzetta di Bologna(2023年12月15日)は、市の発表として、piazze scolastiche の整備が街路の再設計・速度抑制・歩行性とサイクリング性の向上を通じ、子どもなど弱い立場の利用者を優先した公共空間づくりを進めるCittà 30構想の一部だと位置づけられていると伝えている。

出典

  1. Bologna: una nuova piazza scolastica sperimentale - Bikeitalia.it — Bikeitalia.it(2022-01-25)
  2. In Bolognina la prima piazza scolastica “tattica” di Bologna | Zero — Zero(2022-04-02)
  3. Bologna, ecco la prima piazza scolastica pedonale definitiva - Eco dalle Città — Eco dalle Città(2022-07-05)
  4. Una nuova piazza scolastica in Bolognina - Gazzetta di Bologna — Gazzetta di Bologna(2023-12-15)
  5. Bologna, ecco la nuova zona residenziale scolastica intorno al Parco Grosso | Sestopotere — Sesto Potere(2026-07-14)

最終確認日 2026-09-02

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