Terroirすべての記録このサイトについて探している事例

お金を地域で回す学校・公共施設25万超

共同保育から広がった住民組織が、出資と授業料だけで回る代案学校を2004年に開き、村の通貨も使えるようにした

성미산학교

韓国 / ソウル特別市 / ソウル特別市 麻浦区(성미산마을一帯・城山洞ほか)

共同保育から広がった住民組織が、出資と授業料だけで回る代案学校を2004年に開き、村の通貨も使えるようにした
© 全北道民日報(전북도민일보) — この写真が載っている記事

2018年の記事は、開校から14年後も政府補助を受けず授業料のみで運営され、学費負担が続いていると伝えている。

何をしたか

ソウル・麻浦区で共同育児協同組合から広がった住民組織が、自分たちの出資と運営で2004年に12年制の代案学校「성미산학교」を開いた。国の補助を受けず授業料だけで運営し、定員の15%は移住労働者や脱北者の子どもなどの無償枠にあてた。村では独自の通貨「두루」も作られ、学校の売店でも使えるようにした。

誰が始めたか

出典によると、1994年に共働き夫婦らが国内初の共同育児協同組合の保育園「우리어린이집」を開いたのが始まりである。2001年にはその保護者たちを中心に組合員600世帯規模の마포두레생협(麻浦ドゥレ生協)が設立された。2003年、村の裏山(성미산)への配水池工事計画に住民が反対し、工事は中止された。この「성미산 지키기(城山守り)」運動の成果を受けて、地域住民でつくる「성미산학교 설립추진위원회」(委員長 김상복)が学校設立を進めた。学校推進委の教師会代表を務めた한석주氏は、共同育児の保育園を終えた子どもたちが既存の学校に進学したのち公教育の問題を感じた保護者と、代案教育を模索する教師たちが合流して設立に至ったと述べている(プレシアン、2004年)。推進委に加わった住民の多くは마포두레생협の組合員だった。

いくらかかったか

2004年の開校時点で、月謝は30万ウォンと定められた。定員の15%は移住労働者や脱北者の子ども、少年少女家長の枠として授業料を全く受け取らない方針だった(プレシアン、2004年)。2018年の報道によれば、学校は非認可の代案学校であるため国の補助が一切なく、40人あまりの教職員の人件費を含む運営費を生徒の授業料で100%まかなっている(全北道民日報、2018年)。学校そのものの設立・建設にかかった総額を伝える出典は見つからなかった。

村の通貨「두루」は、되살림가게(リユース店)に住民が品物を寄付すると、査定額の半分がトゥルで払い戻される仕組みで始まった。두루は되살림가게と、성미산학교内の売店(미니샵베이커리)などで現金同様に使え、特別な場合を除き商品価格の50%まではトゥルで支払える(梨大学報、2011年)。

真似するなら最低何が必要か

出典からは、学校単体を切り出して真似できる仕組みというより、10年がかりで積み上がった村の協同組合網が前提になっていたことが読み取れる。1994年の共同育児協同組合の保育園設立、2001年の生協設立、2003年の配水池工事反対運動を経て、その延長線上で2004年に学校設立推進委員会が立ち上がっている(プレシアン、2004年)。推進委のメンバーの多くは生協の組合員であり、既存の組合員基盤と信頼関係が学校設立の母体になった。

国の認可・補助を求めない代わりに、運営費は授業料だけでまかなう覚悟が必要だった。40人あまりの教職員の人件費を含む運営費を授業料100%で支える一方、定員の15%を無償枠にあてているため、残りの世帯の授業料負担は相対的に重くなる(全北道民日報、2018年)。

さらに、学校だけでなく村全体で使える通貨(두루)や、寄付された物品を査定してトゥルに換えるリユース店(되살림가게)のような、現金以外の価値を回す仕組みを並行して育てていたことも読み取れる(梨大学報、2011年)。ただし、これらの村内事業がすべて存続しているわけではなく、全北道民日報(2018年)は自動車整備の協同組合など一部の事業が赤字累積や活動不足で解散したとも伝えている。

今どうなっているか

2018年時点で、学校は開校から14年が経っても存続しており、政府の認可・補助を受けずに授業料だけで運営されていると全北道民日報が報じている。同じ記事は、学校が非認可のため卒業後の大学進学には検定試験(検定考試)が必要であること、教職員の人件費を含む運営費が授業料に全面的に依存していることも伝えている。同じ村の中では、共同育児協同組合の保育園やリユース店、生協などは運営が続く一方、自動車整備の協同組合など一部の事業は赤字累積や活動不足で解散したことも報じられており、村の取り組みすべてが順調というわけではない。本記録で確認できた出典は2018年までのもので、それ以降の学校や村の通貨の状況を裏付ける出典は見つからなかった。

出典

  1. '성미산 지키기', 대안학교 설립으로 결실 — プレシアン(프레시안)(2004-03-19)
  2. 한 땀 한 땀 일궈낸 공동체 마을, 그들이 사는 세상 — 梨大学報(이대학보・梨花女子大学新聞)(2011-10-10)
  3. 공동체 단체들의 롤 모델 '서울 성미산 마을' — 全北道民日報(전북도민일보)(2018-11-08)

最終確認日 2026-08-30

この記述は間違っていますか。受け取ってから2週間以内に、直すか直さないかを返します。

この記述について訂正を申し立てる

絞り込みや地図から探す(対話版)