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歩けるようにする交通・道路・駅25万超

街路の車線を法定の最小幅まで削り、浮いた分を歩道・自転車道・緑地に回して通りをつくり替えている

Gatvių humanizavimas

リトアニア / ヴィリニュス県 / ヴィリニュス市

街路の車線を法定の最小幅まで削り、浮いた分を歩道・自転車道・緑地に回して通りをつくり替えている
© TV3 — この写真が載っている記事

2025年10月、市の交通機関JUDUのデータとして、対象街路で交通量13%減・平均速度17%減・事故54%減になったとLRTが報じた。ただしアルギルド通りでは平均速度がわずかに上がったとも伝えている。

何をしたか

ヴィリニュス市は2018年以降、市内の街路で車道を法定の最小幅まで削り、浮いた分を歩道・自転車道・緑地に回す取り組みを続けている。市当局はこれを「gatvių humanizavimas」(ストリート・ヒューマナイゼーション)と呼ぶ。tv3.ltが2022年11月に伝えた市当局の説明によれば、車道を法規の幅まで狭め、残った空間を緑地・自転車道・歩道に充てるものである。LRTが2025年10月に報じたところでは、最初に及んだのはナウヤミェスティス地区のナウガルドゥコ通りで、2018年のことだった。以後6本の街路が対象になり、2025〜2027年にはさらに37本の改修が計画されている。

誰が始めたか

LRTが2025年10月3日に報じたところでは、2015年から2023年までヴィリニュス市長を務めたレミギユス・シマシュス氏(2023年以降は市議会議員)は、2019年に改正された基準を上回る幅の車線だけを狭めたと説明し、歩道・自転車道・緑地を広げたり新設したりする一方、約500台分の駐車スペースも新たに設けたと述べている。同記事によれば、2025年時点の実務は市の交通機関JUDUが担っており、JUDUの「移動転換」担当責任者ヨナス・ダミダヴィチュス氏が街路ごとの改修内容や住民との協議について語っている。tv3.ltが2022年11月27日に報じたところでは、ナウガルドゥコ通りの改修はこの取り組みの最初の旗手の一つとされ、ヴィテニオ通りとの交差点改修などを経て段階的に進められた。

いくらかかったか

tv3.ltが2022年11月27日に報じたところでは、アルギルド通り一本の改修費は市当局の確認によれば260万ユーロで、批判者はこれを他の街路の改修費と比べて高いと指摘した。政党の監査委員長で当時市議会議員候補だったアレクサンドラス・ネムナイティス氏は同記事で、ディドラウキオ通りの改修が27万ユーロ、ミンコ環状部の改修が53万ユーロ、コンスティトゥツィヨス大通りの改修が約50万ユーロだったと述べ、アルギルド通りの金額を「これは何かの宇宙だ」と評した。同記事によれば市当局は、ナウガルドゥコ通りの改修と地域活動への転用にはこれまで合計で約25万ユーロを充てたとしている。

Respublika.ltが2023年1月31日に報じたところでは、この取り組み全体の費用は市の想定で2500万ユーロとされる。同記事は、この金額の根拠となる内訳までは示していない。

真似するなら最低何が必要か

車線を狭められる法的な下限が要る。 LRTが2025年10月3日に報じたところでは、リトアニアでは2019年に建築基準が改正され、1車線の最小幅が3.25mから3mに引き下げられた。同記事でヴィリニュス工科大学のラサ・ウシュパリーテ=ヴィトクーニエネー講師は、車線が狭くなる区間では法定の最高速度も下がるため車の流れが落ち着き、車線の幅そのものは車の処理能力に影響しないと説明している。同講師によれば、ごみ収集車や消防車など大型車の通行に支障が出る場合は、交差点の曲率半径を大きく取る、あるいは緑地帯の中央分離帯を交差点から離すことで対応できるという。

「改修」と「ヒューマナイゼーション」を区別して説明する。 LRTによれば、街路の「モダニゼーション」は舗装・照明・自転車道の敷設や交通整理といった技術的な更新を指し、「ヒューマナイゼーション」は空間そのものを人・緑地・ベンチ・安全な公共空間に多く割り当てる再配分を指す、という区別が専門家の間で使われている。

車を制限する前に、代わりの移動手段を用意しておく。 LRTが引用したグロニンゲン市のランドスケープ建築事務所創業者ミヒール・ファン・ドリーセ氏は、車線や駐車場を減らす前に公共交通と自転車のインフラを整えておかなければ、住民の反発を招くと述べている。

他の交通主体への影響を点検する。 tv3.ltが2022年11月27日に報じたところでは、ヴィリニュス工科大学の教授ヘンリカス・シヴィレヴィチュス氏は、ヒューマナイゼーションの発想自体は良いとしつつ、歩行者・自転車の条件を良くする一方で他の交通主体が割を食っていないか点検が要ると指摘し、例としてサウレテキオ通りの改修でバス・トロリーバスの停車帯が事実上なくなり、後続車まで停止を強いられるようになったことを挙げている。

駐車・見通し・除雪への影響を住民の声で確かめる。 Respublika.ltが2023年1月31日に伝えたところでは、バルトゥピェイ地区の集合住宅組合の代表者は、車線縮小後は駐車スペースが実質的に減り、狭くなった街路に停められた車のせいで住宅の敷地から道路への見通しが悪くなったこと、路線バスがすれ違いのために停止を強いられ駐車車両を傷つける例が出ていること、積雪時にバスと除雪車が狭い街路ですれ違えなかった例があったことを述べている。同記事によれば、ジュヴェリナス地区の住民コミュニティの一員は、施設や学校への進入路にあたる街路まで理由の説明なく縮小の対象になっていること、住民との事前協議が不十分だと感じていることを述べている。参照した出典の中に、この苦情への市当局の直接の反論は見つからなかった。

今どうなっているか

2025年10月3日時点でLRTが報じているのは、市の交通機関JUDUのデータとして、ヒューマナイズされた街路では交通量が13%、平均速度が17%減り、これが安全にも直接影響して事故が54%、歩行者が関わる事故が60%、自転車・キックスクーターとの衝突が20%それぞれ減ったという結果である。同記事は、この効果がすべての街路で一様だったわけではないとも伝えており、アルギルド通りに限っては改修後に平均車速がわずかに上がったと記している。同記事によれば、街路の改修は今後も続き、2025〜2027年には市内の異なる地区で37本の街路の改修が計画されている。JUDUの担当者は、地区によって要望の中身は異なるものの、より安全で歩行者・自転車利用者にとって快適な条件を求める点では住民・事業者とも一致していると述べている。

一方でRespublika.ltが2023年1月31日に伝えた時点では、ジュヴェリナス地区のテオドロ・ナルブト通りで、年明け以降工事の作業員も機材も姿を消し、半ば掘り返されたままの状態が観察されていた。この状態がその後どうなったかを書いた出典は見つけられなかった。

出典

  1. Gerą gatvę perdarė už 2,6 mln. eurų? Kritikai stebisi: „Čia kažkoks kosmosas“ — TV3(2022-11-27)
  2. Gatvių humanizavimas už 25 mln. eurų — Respublika.lt(2023-01-31)
  3. Įvertino garsiojo gatvių siaurinimo Vilniuje efektą: lėčiau ir ramiau, bet ne visur — LRT(2025-10-03)

最終確認日 2026-09-04

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