村が持つ風車の収益で村の設備をまかなう
Dorpsmolen Reduzum
この記録の出典は単一の媒体によるものです。
1994年の風車の建て替えに向けて2019年9月に近隣の村から677,000ユーロが集まり、2022年9月に新しい風車が組み上げられると報じられた。2025年3月には送電網の障害で約1週間止まり、運営側はこれが4回目だと述べている。
何をしたか
フリースラント州の村レーデュズム(Reduzum、自治体レーワルデン)は、1994年から村自身の風車を持っている。売電収入は村に戻され、村の設備や催しの費用に充てられてきた。風車が古くなった2010年代後半、村は建て替えのために近隣のフリンス、ツィエンセルブオレン、イダエルトを巻き込んだ組合をつくり、一口5ユーロで組合員を募った。2019年9月には住民から677,000ユーロが集まった。新しい風車の建設費は100万ユーロ近くとされている。新しい風車は2022年9月に組み上げられる予定だと報じられ、2025年3月の報道では稼働している。
誰が始めたか
運営主体は Stichting Dorpsmolen Reduzum(レーデュズム村風車財団)で、会長はヘンク・フェリンハ(Henk Vellinga)。建て替えにあたっては財団が自治体レーワルデンの許可を取り、住民を一軒ずつ回って出資を募った。2021年の時点で、組合のイェリェル・ザイルストラ(Jeljer Zijlstra)は「7年かかっている」と述べており、許可と資金の調達に長い時間を要したことがわかる。組合員は当初レーデュズム・フリンス・ツィエンセルブオレン・イダエルトの4集落を対象としたが、最終的には Grou、Jirnsum、Wytgaard など同じ郵便番号地域からも加わった。
いくらかかったか
新しい風車の建設費は「100万ユーロ近く」とされる(2019年9月)。このうち住民からの出資が677,000ユーロ集まった。財団は同時期に、5年前に同じ問い合わせをしたときは許可が下りず、集まった約束は400,000ユーロにとどまっていたと述べている。残りについては、財団はヨーロッパの補助金と銀行融資を得ようとしていると2019年に説明している。総事業費の最終確定額は、確認した出典には書かれていない。
真似するなら最低何が必要か
この事例で真似できる単位は、風車そのものではなく所有と分配の形である。
第一に、出資の単位を極端に小さくしていること。ザイルストラ氏によれば、組合員は5ユーロを一度払えば期限なく組合員であり続け、それに基づいて利益の配分が割り当てられる(2021年6月)。
第二に、一つの集落で完結させていないこと。当初から近隣3集落を対象に組合員を募り、必要な人数(500人)を確保している。単独の村では人数が足りないことを前提に設計されている。
第三に、外部資金に頼りきらず住民出資を積むこと。100万ユーロ近くとされる建設費に対して、住民から677,000ユーロが集まった。補助金と融資は残りを埋めるものとして位置づけられている。逆に言えば、これだけの額を住民から集められない規模の設備は、この形では成立しない。
第四に、時間。組合のザイルストラ氏は2021年6月の時点で、7年やってきたと述べている。Omrop Fryslân(2022年9月8日)によれば、財団が難儀した事情には高さをめぐる県との揉め事、系統に空きが無いこと、補助金が下りるかどうかの不確かさがあった。制度側の条件が整うのを待つ期間を織り込む必要がある。
なお、風車という設備そのものは建設を伴う(component_types: hybrid)。P3の規模でそのまま再現できるのは、収益を村に戻す仕組みと出資の単位の設計であって、設備の建設ではない。
今どうなっているか
status_current: 継続中。2025年3月12日の報道時点で風車は稼働しており、収益は村に配られ続けている。同じ報道は「そのお金は村に行く。まもなく共用車(deelauto)も入る」と、収益の使途が今も更新されていることを伝えている。
同時にこの報道は問題も伝えている。風車は当時1週間停止していた。送電会社リアンダー(Liander)が地域の障害の際に風車を系統から切り離したためで、運営側によればこれは4度目である。リアンダーは連絡が不十分だったことを謝罪している。停止のあいだ売電収入が止まるため、村の収入もその分減る。設備を村が所有していても、系統につながっている以上、収入は外部の事業者の判断に左右される。
出典
- Bijna zeven ton opgehaald in dorpen voor financiering windmolen Reduzum — Omrop Fryslân(2019-09-16)
- Doarpsmûne Reduzum heeft 500 leden nodig voor nieuwe windturbine — Omrop Fryslân(2021-06-07)
- Nieuwe Redúster dorpsmolen wordt donderdag eindelijk opgebouwd — Omrop Fryslân(2022-09-08)
- Dorpsmolen Reduzum staat al een week stil: "Het zorgt voor problemen" — Omrop Fryslân(2025-03-12)
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