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都心の路上駐車をやめて、通りを人が過ごす場所に作り替えた

Bilfritt byliv

ノルウェー / オスロ / オスロ

都心の路上駐車をやめて、通りを人が過ごす場所に作り替えた
© VårtOslo — この写真が載っている記事

この記録の出典は単一の媒体によるものです。

2018年には Karl Johans gate の歩行者が前年より7.7%少ないと報じられ、市の委託調査で事業者の半数近くが否定的だったとも報じられた。2022年に Grønland、2023年に Torshov で bylivsgate が開いた。

何をしたか

オスロ市が、都心の通りから路上駐車と通り抜けの車をなくし、そこを人が過ごす場所に作り替えている事業。2017年の夏には Øvre Slottsgate や Fridtjof Nansens plass など6か所で試行が行われた。2019年には Dronningens gate が最初に作り替えの終わった通りとして開き、歩道が広げられ、ベンチと鉢植えの木が置かれた。2022年には Kirkegata と Grønland の一部を夏のあいだ車両通行止めにする「bylivsgate」の試行が始まり、2023年には Torshov に bylivsgate が開いた。都市開発担当市参事の Arild Hermstad(MDG)は2023年に、2016年の初めから私有車の通り抜けを止め、Ring 1 の内側で1,000弱の路上駐車枠を振り替えてきたと書いている。

誰が始めたか

選挙の公約として始まっている。 都市開発担当の市参事 Arild Hermstad(MDG)は VårtOslo に寄せた2023年8月9日の意見記事で、2015年に MDG が Bilfritt byliv を掲げて選挙に臨んだと書き、それは駐車場よりも人と活動を優先することによって、都心・Grønland・Tøyen の街の暮らしを増やすというものだったとしている。 同氏は、2015年に市政を引き継ぎ、2016年の初めから私有車の通り抜けを止め、歩行者を優先し、Ring 1 の内側の都心区域で1,000弱の路上駐車枠を振り替えてきたと書いている。この記事は当時の担当市参事自身による意見記事であり、取材記事ではない。

反対の声も、この意見記事の中に当時の言葉として引かれている。 同氏は、当時 Høyre の政治家がこれを市の周りに壁を築くものだと述べたこと、2023年の同党の市政首班候補が、駐車枠が取り払われれば「ゴーストタウン」になり店が死ぬと恐れていたことを書いている。これは反対した側の言葉を、対立する立場の書き手が引いたものである。

実務を担ったのは市の組織である。 VårtOslo(2017年9月24日)は、2017年の夏と秋にオスロ市が都心の6か所で車のない街の暮らしを作る作業をしたと書き、その場所として Øvre Slottsgate の一部、Fridtjof Nansens plass・Roald Amundsens gate・Kjeld Stubs gate、Møllergata 南、Kongens gate 南、Kongens gate 北、Tordenskiolds gate と Rosenkrantz gate を挙げている。当時の都市開発担当市参事 Hanna Marcussen(MDG)が試行地を案内している。VårtOslo(2022年7月5日)によれば、bylivsgate の事業を説明しているのは市の都市環境庁(bymiljøetaten)である。

手本にした都市も書かれている。 VårtOslo(2017年9月24日)は、オスロが街の暮らしをどう作るかについて着想と学びを得るために欧州の多くの都市を見てきたとし、その中にコペンハーゲン、ブリュッセル、フライブルクを挙げている。

いくらかかったか

事業全体の費用は、参照した7本のどこにも書かれていない。 額が出てくるのは1本だけである。

- Grønland の1本の通りについてだけ、費用枠が出ている。 VårtOslo(2022年7月5日)は、Grønland の事業に「11,4 millioner」の費用枠があると書いている。通貨の単位は同記事の本文に書かれていない。 この費用で、通りは同記事の翌週の月曜から10月15日まで車両通行止めにされた
- 路上の使用料をめぐる話が2017年に出ている。 VårtOslo(2017年9月24日)で商業団体の代表を務めていた人物は、標識・照明・安定した通行の形・荷さばきの見通せる計画とともに「路上の使用料の無料化」を挙げ、それが都心全体に及ぶものと思っていたが、6つの試行地区だけに適用されるのなら単なる見せ物だと述べている
- 費用と効果を突き合わせる仕組みを、商業側が求めている。 VårtOslo(2018年8月29日)で、都心の建物の8割強を代表するという団体 Byfolk Oslo Sentrum の代表は、市がかつて「都市会計(Byregnskap)」を出すと自分たちを安心させたとし、事業の手立てが街の暮らしと売上と人出の増加をもたらしているかを共に知るために、市が売上の数字を出し、さらなる手立てを打つ前に一緒に評価を行なうことが不可欠だと述べている。この発言は同紙ではなく別の媒体(Estate Nyheter)に対してなされたものだと同記事は書いている
- 振り替えた場所の使い道は、金額ではなく種類で書かれている。 2023年8月9日の意見記事で担当市参事は、振り替えた路上駐車の場所が、無料の出会いの場・遊び場・街の家具を作り、障害者用の駐車・荷さばき・業務用の駐車を優先することを可能にしたと書いている

この事業の費用を第三者が集計した記録は、参照した範囲には無い。 2018年8月29日の記事には市の計画建築庁が「都市会計」を作ろうとしているという関連記事への見出しが付されているが、それは別の記事であり、この記事が書いた内容ではない。

真似するなら最低何が必要か

1. 通りを閉じたら、すぐ何かで埋めること。 VårtOslo(2017年9月24日)で Bilfritt byliv の広報責任者は、通りを車の通行に対して閉じるなら別のもので満たさなければならず、それを直ちにやって通りを空虚なままにしてはいけないと学んだと述べている。 同氏は、一般の人が街の風景の中で何か創造的なことを思いつく敷居を下げるべきだとし、そこでの行動の自由を大きくすると述べている
2. 通りごとに期間と費用枠を決め、恒久化はその後に判断すること。 VårtOslo(2022年7月5日)によれば、Grønland と Kirkegata の2本はその夏の試験事業として閉じられ、計画建築庁からは翌年の夏も実施してよいという許可も得ていた。 同記事は、Grønland を恒久的に車の通行に対して閉じるかどうかは、市がこの事業で得る経験によって決まると書いている
3. 店が自分で使える区画を割り当て、しかも使われない前提も持つこと。 同記事によれば、通り沿いの各店には市から自分たちで使える区画が与えられたが、その時点でその機会を使っていたのはこの記事に登場する青果店1軒だけだった。 その共同経営者は、通り沿いのすべての店が少し投資すべきだと思うとし、板とパレットで簡単な設えを数日で作れたと述べている。 同氏は駐車と荷さばきの新しい制限を批判しないと述べ、この通りは人を引き寄せると述べている
4. 荷さばき・自転車・タクシー・障害者用駐車の付け替えを、1つずつ決めておくこと。 VårtOslo(2022年7月5日)によれば、Grønland では荷さばきの積み下ろし場所は従来と同じ場所で使えるようにし、都市環境庁の部長は迂回路が市内で想定される範囲内だと述べている。 都心方向の自転車レーンは試験期間中は廃止され、自転車は通り抜けが止められた区間を走ることになった。 Gamlebyen 方向のレーンは残して通りの内側へ寄せ、タクシー乗り場は60メートル西へ移し、北側の障害者用駐車は南側の既設のものと合わせられた
5. 数字を出して測ること、そして数字が悪い側に出る場合も想定すること。 ここでは3種類の数字が出ている。歩行者の数(2018年8月29日:不動産管理会社 Promenaden の統計で Karl Johans gate の歩行者が前年より7.7%少ない)、事業者の意識(2018年11月19日:市が委託した調査)、振り替えた駐車枠の数(2023年8月9日:Ring 1 の内側で1,000弱)。歩行者の数を出しているのは市ではなく不動産管理会社である
6. 住民の側の受け止め方が、地区によって割れることを見込んでおくこと。 VårtOslo(2023年7月9日)は、Torshov の bylivsgate について、Facebook の集まり「Torshovs venner」で行なわれた投票を伝えている。6,631人の参加者のうち695人が投票した時点で、76%が現在の駐車枠を維持し既存の緑地やその他の場を手入れするほうを選び、24%が緑地と自転車レーンを作るために駐車枠を取り払うほうを選んだ。これは同紙が行なった調査ではなく、Facebook 上の非公式の投票である

今どうなっているか

2026年8月時点で確認できた最も新しい記録は、2023年8月9日に VårtOslo に載った都市開発担当市参事の意見記事である。取材記事としては2023年7月9日の Torshov の記事が最も新しい。 status_currentunknown_fields に置いた。

この事業には終期が示されていた。 VårtOslo(2023年7月9日)は、Bilfritt Byliv の計画が2024年10月まで続くと書いている。それ以降どうなったかを書いた出典は無い。

推進側の総括は、当事者自身の言葉として残っている。 2023年8月9日の意見記事で担当市参事は、この8年で起きたのは反対のことだったとし、壁を築いたのではなく、より多くの人に向けて開いたと書いている。 同氏が挙げているのは、Kvadraturen に人・店・住戸・職場が増えたこと、Christian Frederiks plass に国内でも大きい部類の遊び場ができ、Myntgata にノルウェーで最も長いブランコの架台ができたこと、2015年に市政を引き継いだ時点で Kvadraturen の居住者は844人だったのが約1,400人になったことである。同氏は、Oslo Høyre の指導部が Bilfritt byliv への懐疑から転じ、今はその成果を称賛していると書きつつ、それでも同党は狭い都心の場所を駐車枠より人・子ども・自転車に優先して割り当てようとはしないと述べている。 これは選挙の前に書かれた、対立する立場からの文章である。

批判の側の記録も、同じ媒体の中に残っている。

- 歩行者の数(2018年8月29日)。 不動産管理会社 Promenaden の新しい統計で、その年これまでの Karl Johans gate の歩行者が前年より7.7%少なかった。 都心の建物の8割強を代表するという団体 Byfolk Oslo Sentrum の代表は、歩行者の減少と主要な通りの売上の減少に関係があると自分たちは感じているとし、それが危険なことだと述べ、減少はとりわけ土曜に表れ、歩行者の計測では以前より子連れの家族が少ないと述べている。 同記事は、この減少が市政が Bilfritt Byliv を導入した後にとりわけ目立つようになったと書いている
- 事業者の意識(2018年11月19日)。 Sweco と Norstat がオスロ市のために実施した調査(NTB 配信、Aftenposten による)によれば、回答者の半数近くが都心の最も内側から車を出すことにおおむね肯定的で、否定的なのは3人に1人だった。 ただし市民全体では3分の1が否定的なのに対し、事業者では半数近くが否定的だった。 都心で事業を営むことが「とても魅力的」だと答えた割合は前年の55%からその年の42%へ下がっている。 同記事は、家主と飲食店が将来を明るく見ている一方で、小売店が最も否定的だと書き、産業界は荷さばき・職人・車で来る客にとっての通りやすさが悪くなりすぎたと考えているとしている。この調査は、駐車枠の撤去や通り抜けの遮断といった具体的な手立てが実施された後に行なわれたものである
- 地区の住民(2023年7月9日)。 Torshov の bylivsgate は Torshovgata の Per Kvibergs gate と Ole Bulls gate の間に置かれ、この区間の路上駐車も取り払われた。同記事が Facebook の投票から引いた否定的な声には、それが何を犠牲にして成り立っているかも考えるべきだという趣旨のもの、地区の若者向けの場や施設の維持・改修に充てる資金が足りないという趣旨のもの、遠くに住む家族が車で見舞いに来にくくなるという趣旨のものが含まれる。肯定的な声としては、この地区で実際に車を持っている世帯は35%未満だという趣旨のものが引かれている

推進側と現場が一致した記録もある。 VårtOslo(2019年5月12日)は、Bilfritt byliv で最初に作り替えの終わった通りとして Dronningens gate が開き、歩道が広げられ、新しいベンチと鉢植えの草木が置かれたと書き、その日の春祭りには通り沿いの30の出し手が加わったと伝えている。催しの主催者は、通りの商店主と住民が仕上がりを非常に喜んでおり、広い歩道はとりわけ歓迎されていて、なかでもこの通りのカフェや店にとってそうだと述べている。

出典の性格について明記しておく。 7本はすべて VårtOslo であり、1媒体であるsingle_outlet を申告した)。掲載年は2017・2018(2本)・2019・2022・2023(2本)に分かれている。このうち1本(2023年8月9日)は事業を進めている市参事自身による意見記事でありfrom_operator を立てた)、1本(2018年11月19日)は通信社 NTB の配信で、その中身も他紙が報じた市の委託調査である。2024年以降の状況、この事業の総費用、そして市が求められていた「都市会計」が実際に出たかどうかは、参照した範囲では確認できなかった。

出典

  1. Blir det mer byliv i Oslo sentrum når vi får bilfritt byliv? — VårtOslo(2017-09-24)
  2. Færre fotgjengere fører til mindre handel i Oslos paradegate. – Vi er bekymret, sier strøksforening — VårtOslo(2018-08-29)
  3. Nesten halvparten er positive til bilfritt byliv i Oslo. Butikkene mest negative — VårtOslo(2018-11-19)
  4. Dronningens gate fylt opp av folk og boder. Vårfest feiret at første gate i Bilfritt byliv er ferdigstilt — VårtOslo(2019-05-12)
  5. Grønnsakshandler Erkan jubler over at bilene nå fjernes fra Grønland. - Mer folk og mer liv. Dette er paradis! — VårtOslo(2022-07-05)
  6. Torshov-beboerne om den nye bylivsgata:「Man bør også tenke på hva det går på bekostning av」 — VårtOslo(2023-07-09)
  7. – Vi har sørget for liv i Kvadraturen. Et byråd med Høyre kan føre til bråbrems i utviklingen — VårtOslo(2023-08-09)

最終確認日 2026-08-19

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