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製糖工場の廃水池の所有者になった鳥の団体が、そこを自然保護区にした。使い終えた船のコンテナが観察小屋で、水牛が草を食べて管理する

Naravni rezervat Ormoške lagune

スロベニア / ポドラウスカ統計地域(podravska statistična regija) / オルモジュ自治体(Občina Ormož)

製糖工場の廃水池の所有者になった鳥の団体が、そこを自然保護区にした。使い終えた船のコンテナが観察小屋で、水牛が草を食べて管理する
© Ptujinfo — この写真が載っている記事

2023年、保護区の管理担当は Siol.net に、個人の客の入場は無料で、10人を超える団体には案内を付けると述べている。2025年10月、Ptujinfo は、保護区が11月3日から2026年3月31日まで工事のため閉まると報じた。

何をしたか

オルモジュ製糖工場が、かつて森だった区域に掘った廃水池である。スロベニアの鳥の団体 DOPPS が2010年に所有者となり、自然保護区に変えると約束した。2011年に EU の LIFE+ に通り、2012年からドラヴァ川下流の再生事業 LIVEDRAVA の一部として工事に入った。川から水を引き入れ、合わせて1万平方メートルを超える営巣島を6つと小さな島を30つくり、13キロの牧柵を張って水牛を放した。使い終えた船のコンテナ4つを観察小屋に、廃水処理施設の機械室を事務所に変え、1.5キロの学習路を通した。55ヘクタールのこの湿地は2017年5月の政府令で自然保護区となり、同年9月に式が行われた。

誰が始めたか

前史は工場である。 Siol.net(2023年8月13日)と Žurnal24(2023年9月16日)は、オルモジュ製糖工場が、かつて森に覆われていた区域に廃水池を掘ったこと、工場が動いていた時代からすでにここで鳥が営巣していたこと、そして工場が閉まったあとに EU の資金で池の修復が行われ、植物と動物のための環境が整えられたことを書いている。

所有者になったのは鳥の団体である。 Spodnje Podravje(2017年9月12日)によれば、DOPPS は2010年にこの区域の所有者となり、製糖工場の廃水池だった区域を、自然保護・研究・教育の役割を持つ自然保護区に変えると約束した。自治体ではなくこの団体が持ち主であり、生息地の管理も行っている。

工事の入口は EU の資金である。 Ptujinfo(2017年9月13日)によれば、DOPPS は2011年に LIFE+ の自然保護の資金への応募に通り、2012年にスロベニアで最も大きい LIFE の事業の一つ「スロベニアのドラヴァ川下流部の河川生態系の再生」(略称 LIVEDRAVA)に着手した。オルモジュの廃水池の再生はその一部である。

式には、行政・自治体・工場・団体・大使館が並んだ。 Ptujinfo と Spodnje Podravje がともに書いているところでは、2017年9月8日の金曜に新しい時期の始まりを告げたのは、環境総局の総局長 Tanja Bolte、オルモジュ自治体の首長 Alojz Sok、Tovarna sladkorja(TSO)の監督委員会の長 Hans Hogeweg、DOPPS の会長 Rudolf Tekavčič の4人で、オランダ王国の大使 Bart Twaalfhoven も来ている。DOPPS の保護区の管理担当 Ana Vaupotič は2023年に Siol.net に、これは産業と自然保護のあいだの非常に良い協働の例であり、そういうことは極めてまれだと述べている。

いくらかかったか

金額は、参照した5本のどこにも書かれていない。 5本を通しで読み、evrov・EUR・milijon・sredstev・stroški・financ で検索したが、この事業に関わる額は1つも出てこない(かかった語はいずれも同じページに載る別記事の見出しの側だった)。funding_scaleunknown_fields に挙げてある。

分かるのは資金の出どころだけである。 2017年の2本は、DOPPS が2011年に LIFE+ の欧州の自然保護の資金への応募に通り、翌年から LIVEDRAVA を始めたと書いている。2023年の2本は、工場の閉鎖後に EU の資金(sredstev EU)で池の修復を行ったと書いている。それぞれの負担割合も、DOPPS 自身が出した額も、どの記事にも書かれていない。

運営の側の収入についても、無料であることしか分かっていない。 Siol.net(2023年8月13日)は、個人の客の入場は無料で、10人を超える団体には案内が要ると書いている。入場料を取らない運営を何がまかなっているかは、どの出典にも書かれていない。

真似するなら最低何が必要か

1. 土地の所有を先に移す。 Spodnje Podravje(2017年9月12日)によれば、DOPPS は2010年に区域の所有者となり、そのうえで自然保護区に変えると約束した。借りて管理するのではなく、持ち主になってから工事に入っている。 自治体ではなく団体が持ち主である
2. 池を埋めず、池の形のまま使う。 Ptujinfo(2017年9月13日)が書く工事の中身は、ドラヴァ川からの新しい流入をつくること、合わせて1万平方メートルを超える大きな営巣島を6つと小さな島を30つくること、溝を掘ることである。生息地の管理は池の水位の調節と放牧からなる。廃水池という既にある器の上に、鳥のための凹凸を足している
3. 草刈りを機械から家畜に置き換える。 13キロの牧柵を張り、2017年の時点で14頭の水牛が茂りすぎを抑えている。Vaupotič は2023年に Siol.net に、水牛は管理のために入れたもので、草と水草を食べるので刈る機械が要らないと説明している
4. 使い終えたものを施設に転用する。 使い終えた船のコンテナ4つが鳥の観察所になり、廃水処理施設の元の機械室が小さな講義室を持つ事務所になった。コンテナのうち一つには、目の見えない人・見えにくい人のための触る模型が置かれている。Vaupotič は、かつての工業地帯の気配を残したかったと述べ、他所へ捨てられるはずのものを使い続けることでもあると説明している
5. 来訪の量に、最初から上限を置く。 Vaupotič は2023年に、この区域に大量の観光は受け入れられないので個人の客を先に取ると述べている。個人は無料、10人を超える団体には案内が必須である。同氏は、そうすることで集団がどこを歩くかを導けると同時に、保護区の意味とそこでの振る舞いを伝えられるとし、それを持ち帰った人は他の場所でも同じように振る舞うという理由を挙げている
6. 学びの設備を、工事と同じ時期に組み込む。 森と水辺を通る1.5キロの学習路、路上と観察所に置かれた多数の解説板、事務所の講義室、そして事務所のまわりに設けられた「保護区の庭」——各家庭でできる自然保護のやり方を見せる展示——がある。式の日には保護区の案内書も出された。後から足したのではなく、再生の工事の一部として作られている

今どうなっているか

2026年8月時点で確認できた最も新しい記録は、2025年10月30日の Ptujinfo である。同記事によれば、保護区は2025年11月3日から2026年3月31日まで閉まっている。 保護区の Facebook の投稿として、この間に再生と自然保護のための土の工事を行うこと、その多くは散策路すなわち学習路の上でも進むこと、工事を滞りなく進めることと来る人の安全のために閉鎖が避けられないことが伝えられている。保護区は理解を求め、2026年4月に新しくなったところを見に来てほしいと呼びかけている。予定どおり2026年4月に開いたかどうかを書いた出典は無い。

この記事は、記事の中で日付が揃っていない。 小見出しは「2025年3月31日まで閉じる」と書き、本文は「2025年11月3日から2026年3月31日まで」と書いている。小見出しの側は掲載日より前の日付になるので、本文の側を採った。出典どうしの食い違いではなく、1本の中の不整合である。

その手前の姿は2023年の2本にある。 Siol.net(2023年8月13日)によれば、保護区は7つの池と大小の営巣島・泥地・葦原・開けた水面からなり、周りに草地と氾濫原の森の名残がある。DOPPS の記述として、水鳥の営巣が29種確認され、渡りの時期には30種が定期的に現れて、その数が数万羽に達することがあるとされる。Vaupotič は、南へ向かうとこうした区域はもうごくわずかしか無いので、鳥が止まり、休み、食べられる場所が保たれることが重要だと述べている。同氏によれば、季節によって見られる鳥が変わり、ビーバーとカワウソも、木を倒す・堤に穴を掘るといった痕跡から生息が分かるという。Žurnal24(2023年9月16日)は、森の学習路がふたたび開いていること、地面がまだ濡れて泥が多いので長靴か適した履き物を勧めていることを書いている。

出典

  1. Naravni rezervat Ormoške lagune uradno odprt — Ptujinfo(2017-09-13)
  2. Odprt naravni rezervat Ormoške lagune — Spodnje Podravje(2017-09-12)
  3. Ormoške lagune: od industrijskega območja do zanimive izletniške točke — Siol.net(2023-08-13)
  4. Ormoške lagune – naravni rezervat, ki očara — Žurnal24(2023-09-16)
  5. Naravni rezervat Ormoške lagune se zapira — Ptujinfo(2025-10-30)

最終確認日 2026-08-20

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